株式会社インプット


このシステム開発にかける私たちの思いと経緯をご説明申し上げます。

  • インプットは「農産物直売所」の管理システムを手掛ける専門の会社で、
  • 内子町の道の駅「内子フレッシュパークからり」様発足時に、直売所のビジネス方式、システム構成等を共同で検討し開発を行った会社です。
  • 直売所のビジネスモデルとその価値&管理システム
  • ビジネスモデルも管理システムもシンプルですが、非常に面白みのあるものです。
    • ビジネスモデルと価値
    • 小規模農家の野菜を販売する場所を設置して、農家には一定の収入を、消費者には新鮮で安価な野菜等を供給し、直売所には雇用を生み出すという、農家⇔店舗⇔消費者 の3者がそれぞれ得をするという「三方一両得」のビジネスモデルで、地域活性化に有効なモデルなのです。日本はもとより、海外の発展途上国の生活の底上げに役立つもので、ここに興味を持ちました。
    • 管理システム
      • 農家が栽培商品を持ち込み、価格を決定
      • 出荷者+商品コード+価格の3項目をバーコード13桁に収容し、ラベルを作成・貼付
      • POSレジを使用して売り上げを行います
      農家からの委託販売、価格は農家が設定するという、従来方式にはないもので、POSで売り上げ処理するシステムとして開発しました
  • インプットへの関わりと農業情報システムへの取り組み
  • 私がインプットに関わったのは平成24年の再発足時からです。
    • 直売所の変遷
    • 20,000カ所を超える直売所が出現、過当競争状態です。新鮮・安価は当たり前、食の安全・安心が重要な選択要素になっています。
    • 平成25年にQRコードを使用した新システムを開発し、競争力を強化しました
    • 改善努力がなく、歴史だけのシステムでは勝負になりません。出荷者+商品+価格の桁数不足を補うこと及び、食の安全・安心の基本の賞味期限管理の実現や、栽培履歴管理の完全化等考慮し、管理項目・桁数を追加可能なQRコードによる管理システムを日本初で開発投入しました。開発資金もなく、地元銀行のサポートの他に愛媛県のベンチャー支援(スゴ技、スゴVEN)の下、ものづくり補助金を利用して新商品を開発しました。
      商品名は「新産直繁盛くん」です。
  • インプットのシステムへの取り組み姿勢は「限りなき改善&前進」です
  • システムは開発したら終わりではなく、始まりです。直売所のシステムはシンプルですが、取り巻く環境は動いています。
    お客様の要望を常に把握し、「限りなき改善&前進」で開発に当たっています
    • 単なる販売管理から、食の安全・安心を確保するための「栽培履歴管理」の新システムを平成29年に開発・投入
      • 栽培時の農薬・肥料の適正使用を管理するシステムです
      • OCR用紙に数字手書きの従来システムを抜本改善し、農家が端末から直接登録する方式を開発・投入した。
      • 直売所でも、自宅でも、スマホ利用で圃場からもいつでも更新ができ、結果を顧客にスマホで「見える化」も実現
    • 平成27年に初めてJAへの取り組みが可能になりました。これは愛媛県認定の「スゴ技」のお蔭です。これに伴う市場出荷商品への取り組みが、直売所を含めた環境整備として、幅広く取り組むことの重要性を教えてくれました。
    • JAへの取り組みを通じて、GAP(農業生産工程管理)作業支援管理システムの開発にも着手し、平成29年度末商品化予定です。
  • 単なる会社運営から、生きがいのある仕事として再発見ができました
  • 68歳で取り組みを始めた直売所システムの開発ですが、海外での利用を見てみたくなりました。本ビジネスモデルは、発展途上国の生活レベルを押し上げることが出来る、日本発信のビジネスモデルなのです。
    • 海外から直売所が注目され始めました
    • 平成27年にJICAの関連で、アフリカナミビア共和国から直売所の調査で政府一行が来県し、案内したのが直売所を再発見する契機になりました。その翌年にも今度は共和国の費用で大臣以下5名が直売所設置を目的に来県され、その半年後、 JICAからの依頼に基づき、導入基本調査に約1か月間現地へ出かけ、計画書を作成ナミビア政府及びJICAに報告を行いました。
    • ナミビアの状況
    • 高所得者向けには大規模スーパーが、一般向けには道路上の露店が主。この中間の流通施設はありません。農家には仲買人が集荷に来て、販売価格の5~10%で買いたたき、農家はいつまでも底辺での生活を強いられるのです。
      直売所があれば、店舗の手数料10~15%を差し引き、農家に80~85%の収入を与えることが出来、且つ、衛生面及び品質面での向上を図れるものとなり、有意義な施設となるものです。
      インプットの直売所システム開発に関わる基本スタンスや、これからの方向性をご説明いたしました。お客様のご要望をいただき、「限りなき改善&前進」を社是に商品開発に邁進いたします。
      お引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。